キャンドル制作を行うことがアーティストの本質ですが、これを仕事としてやっていくには、どうしても収入が必要になってきます。

収入を得るには、自身のキャンドルに対して、大衆から価値を認めてもらわなければなりません。

そして価値を認めてもらうためには、ブランディング・マーケティング活動もしっかりと行なっていく必要があるのです。

まず芸能人や有名なミュージシャンであればマネージャーやマネジメント事務所がついていて、そのブランディングやマーケティングといったところを代行してくれます。

しかしマネージャーを抱えているキャンドルアーティストや芸能事務所に所属しているキャンドルアーティストはまだいないかもしれません。

となると、ブランディング・マーケティング活動を全てアーティスト自身で行わなければならないのですが、アーティストは本来創作活動に時間を費やさなくてはなりませんので、物理的にもなかなか難しいですよね。

本当に有名なキャンドルアーティストがまだあまり生まれていないのは、そんな理由もあるのかなと思っています。

ですので日本キャンドル協会は、JCA認定キャンドルアーティストの方達に対して、そのブランディングやマーケティングを支援するための手段を一番に考えています。

【ブランディング・マーケティングのために】

ブランディング・マーケティングを効果的に行なっていくには、オンライン活動（ウェブサイト、EC、SNSなど）と、オフライン活動（展示会出展や個展開催）の両方を行う必要があると思います。

＜オンライン活動＞

まずアーティストのホームページを用意しましょう。

アーティスト（やお店）にとっては顔となるものですので、自身の活動や経歴、作品コンセプトなどを紹介することが大事です。

そしてウェブサイトを作って終わりではなく、ブログ機能などを加えることで動きのある更新型サイトにしていくと良いでしょう。

また、ウェブサイトを持っているだけで多くの人に知ってもらうのはなかなか難しいため、InstagramなどのSNSも有効活用することもお勧めします。

アート、特にキャンドルアートの世界では写真はとても重要ですし、特にInstagramは写真や動画を拡散するためのツールとして大変効果があります。

EC販売については、minneやcreemaに出品するのが全く悪いわけではないですが、ブランディングを意識すると、例えば協会のアーティスト特典である「IROZAへの出品」はより効果があるかもしれませんね。

minneほど売れないかもしれませんが、正規サプライヤーのアーティストとして自分の商品ページを持つことができます。

またIROZAには、キャンドル以外の一流アーティストや、有名企業もサプライヤーとして参加しているので、その人たちと肩を並べて出品することができるのです。

その分、比較的厳しい出品審査が設けられています。

IROZAに「ハンドメイドキャンドル」のカテゴリーで正規サプライヤー登録できるのは、JCAキャンドルアーティストのみになっており、とても大きな特典なのですが、まだ皆さんにきちんとお伝えができていなかったと思います。

JCAアーティストの出品ページ

＜オフライン活動＞

デザインフェスタなどの大勢が参加する展示会に出展することは否定しませんが、より差別化するためには、他の多くのアーティストたちが簡単にできないことをすべきですし、そのほうがブランディング効果があると思います。

例えば、オシャレな場所で個展を開く、有名なミュージシャンのライブ装飾を行う、PVに出演する、有名企業のノベルティキャンドルをプロデュースする、などは、誰にでも簡単には出来ないですよね。

ぜひキャンドルアーティストの方達にお伝えしたいのは

「決して自身の仕事や作品を安売りしないでほしい」ということです。

キャンドルのレッスンについても同様です。

「たくさん売れることを目指しているのか」

「高く売れることを目指しているのか」

収入を得るために前者は必要ですが、長期的には後者を目指してほしいと思います。

キャンドル販売市場の需要と供給のバランスは刻々と変わりますが、一度築き上げたブランド価値というものは簡単に下がることはありません。

そのためにキャンドルアーティストの方達は、日本キャンドル協会を大いに利用してください。笑

キャンドルアーティストとは